このところ真面目に仕事に関係した話題を書いていたのですが、先般書いた怪談の方が反響が良いみたいです・・・困ったもんですが、ということで一つあるお話を・・・。
私が建設会社で現場監督をしていた頃のことですので、平成2年〜4年頃だったと記憶しています。
下落合の住宅を大規模リフォームすることとなり、私が担当することになりました。
当初は建て替えの予定だったのですが、その土地は借地で、地主さんにお願いしたのですが、了解を得られず、やむなくリフォームということになりました。
施主は70歳過ぎのお婆ちゃんで、リフォームを機に、娘さんと同居することになっていました。
このお婆ちゃんのご主人は、随分と昔に他界されており、生前は無声映画の弁士をされていたそうで、足が不自由だったそうです。
で、問題の現場に行った当日は、あまりにも家の老朽化が酷く、ビックリしたもんです。
その日の私の仕事は、室内に施主が忘れ物をしていないかを総点検することでした。
リフォームといっても主要部分全てを解体しますので、ゴミならまだしも、必要な物品が少しでも残っているとマズいので、隅々まで調べます。
押し入れを点検しているときのことです。
勿論中には何も有りませんので普通なら次にいくのですが、その日はなにか気になって押し入れの天井部分の板をずらし、中を手さぐりしてみたんですよ・・・。
手に何か紙のような感触がして、そこそこの大きさ物体があるようです。
とにあえず引っ張り出してみると、新聞紙に包まれたブーツみたいな形状の物が出てきました。
新聞紙を取り除いてみると、中から・・・革製の義足が出てきました。
正直、それだけでかなりビビったんですけど、一応施主に連絡して、処分の指示を仰いだところ、廃棄して良いとのことでしたので、同行していたアルバイトに指示を出して、他のゴミに混ぜて廃棄するよう指示しました。
その日はそれで終わったんですが、後日、いよいよ内装の解体を始めるので、現場に行ったら、有るんですよ・・・義足が・・・。
私は単純にアルバイトが忘れたと思ったので、その日は、私自身の手で、解体して出た廃材と一緒に産廃のトラックに積みました。
そのトラックはその日のうちにゴミ処理場へ直行・・・というわけです。
その夜、最初に廃棄を頼んだアルバイトに聞いたところ、ちゃんと私が言ったとおりに捨てたそうです。
そのアルバイトは嘘をつく人間ではないので、何かの手違いかな・・・なんて勝手に解釈してたんですが・・・。
翌日・・・現場に・・・義足が・・・有りました・・・。
さすがに怖くなって、施主に連絡をして、故人の大切な思い出の品物なので、やっぱりそちらで処分してください・・・と半ば強引に施主の仮住まいに持って行った記憶があります。
何が怖いかって、持って行く途中にその義足を荷台に積んで移動している時が一番怖かったです。
2010年08月24日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/40346296
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/40346296
この記事へのトラックバック